Vol.69 『組織』の続きの続き

バーテンにメナーの使いだと言うアール(左)
シンクレアに殺し屋がミスったと言うアール(右)

 アールがシンクレアのクラブに入って来てカウンター席に座り、ウィスキーを注文してバーテンにメナーの使いだと言います。バーテンが“用件は”と聞くと、アールは“下っ端には話せない”と言います。バーテンは電話を掛けてから、廊下の奥の部屋に行くように言います。厨房ではコックが肉切り包丁を振り下ろしながら、肉を切っています。アールの後ろに付いてきたバーテンがドアを開けます。アールが部屋の中に入ると、バーテンはアールの後ろに立っています。シンクレアが“誰だ?”と言うと、アールは“メナーの使いだ”と言い“殺し屋がミスった”と言います。メナーは“マクリンは油断ならないやつだな”言い“俺はメナーに頼まれて殺し屋を送っただけだ”言います。シンクレアは葉巻を吸い乍ら“マクリンだな”いうと、アールは“そうだ”と言います。後ろに立っていたバーテンが殴りかかってきたのを振り向きながら掴んで投げ飛ばします。バーテンの身体がシンクレアにぶつかり、二人は床に倒れこみます。厨房にいたコックが包丁を持って動こうとすると、銃を構えたコディが現われて“動くな”と言います。シンクレアに銃を向けたアールが“金庫は”と聞くと、“ない、キャビンだ”と言います。アールはキャビンから金を取り出してコートのポケットに入れ、二人に腕立て伏せをするように言って部屋から出て行きます。

厨房で合流するアールとコディ(左)ベットが車で二人の手下に追突します(右)

 厨房でコディと合流しますが、コックがコディに包丁を投げつけたのでアールが銃を撃って威嚇して表に出ます。アールが手下の一人を撃ち殺すと、二人の手下が銃を撃ってきます。それを見たベットが車で手下の二人をはねて、アールとコディを車に乗せて逃げ去ります。

ケミーに会いに行く二人(左)
ケミーが家から出て来てアールに声を掛けます(右)

 アールとコディは車で、3年前に兄のエディが車を購入したケミーの家に着きます。外に立って行っている女に、”ケミーは“と声を掛けます。女は”誰“と言うので、”マクリン“と答えます。女は傍にいる男にケミーを呼んでくるように言います。ドアが開いて男が出て来て、”マクリンか“と言うので、アールは兄貴をだせと言います。男は自分がケミーだと言って、知らない人とは話さないので買えるように言います。二人が帰ろうとすると、”待ってくれ“とライフルを持ったケミーが出て来て声を掛けてきます。アールが3年前に兄貴がグリーンのダッジを購入し、アールとコディの3人でウィチタの銀行を襲った話をします。ケミーが”エディは”と聞くので、アールは“死んだ”と答えます。ケミーは弟のバック・チャニーに“酒を持って来い”と言って、ガレージに歩いて行きます。アールは頑丈で前科無しの車が欲しいと言い、下取りも頼みます。3人で酒を飲みながら、ケミーが街にダッジの売り物があると言うので後で見に行く事になります。ケミーはプルムスのエンジンを搭載した改造中のフォルクス・ワーゲンの自慢話をします。車は何時いるかアールに聞くと、直ぐいるというので車を買いに出掛けます。

バックの妻がコディを部屋に入るように声を掛けます(左)
バックはコディが妻を犯そうとしたと聞いてコディを攻撃しようとします(右)

 コディは残って椅子に座っていると、バックの妻がシャワーを浴びてバスロープ姿でコディに家に入るように言います。(何とも艶めかしい姿で、そそられます。)コディが断ると、怒って家の中に入ってきます。やがてアールたちが車を手に入れて帰って来ると、バックの妻が着替えて家から出て来ます。そしてバックに話があると言い、コディが自分を犯そうとしたと言います。勿論コディは否定して、誘いを断っただけだと言います。亭主のバックは逆上してタイヤレンチを手にしてコディに向かって行きます。アールが二人の間に入った時、バックの妻は犬を嗾けます。犬はコディの腕に噛み付きコディが倒れますが、ケミーは斧で犬を殺します。続いてバックがレンチで殴ろうとしますが、アールが投げ飛ばしてから殴りつけてバックを倒します。二人はケミーに銃を向け、追って来ないように言ってその場を去ります。

コディが持っている北部の店の話をアールにします(左)
後部座席で横になりながら二人の会話を聞くベット(右)

 画面が変わって車での夜間移動中、コディが“アールに北部へ行ったかと聞くと、アールは子供の頃に行ったと答えます。コディが冬に2メートルの雪が積もるベレスク・イルに店を持っていると言い、近くに基地があるからハムエッグが沢山売れたと言います。一生住んでもいい所だと言うと、アールがいつか行くよと言います。コディは銀行を襲った時は平気だったが、今回は胸騒ぎがして仕方ないと言います。アールはコディに”戻る所があって良い“と言うと、コディが”生活を変えるといいんだ、運は長くは行かない“と言います。後部座席で横になって二人の会話を聞いていたベットの顔がアップで映し出されます。

郵便配達員に変装して金融会社に乗り込むコディ(左)
金庫室で金庫を開けさせようとするアール(右)

 画面が変わって、郵便配達員に変装したコディが4階のケニル金融会社に向かいます。事務所に入って電話交換手の女性にウィルソンさんに手紙だと言いますが、電話交換手は知らないと言います。コディは宛名を見てくれと言って、近づく電話交換手の顔面に一撃を喰らわして倒します。作業服姿のアールが中に入って来て、キャビネットの鍵を探しますがありません。コディは鞄から分解してあったショットガンを手早く組み立てて、二人で奥の事務所に踏み込みます。(フリン監督は時々俯瞰と言うよりは、真上から撮ったシーンを挿入します。)事務所にいた二人に銃を向けて後ろを向かせて、金庫室の場所を聞きます。二人に金庫室まで案内させ、金属製のドアを中から開けさせて銃を向けて入ります。全員手を挙げた状態にして、金庫の傍にいる男に金庫を開けるように言います。男は“暗号を知らない”と言うので、アールは男に立って靴を脱げと言います。断る毎に足の指を1本づつ撃つと言ってもしらを切るので、近くにいた男に靴を脱がせるように言います。金庫番の男は観念して金庫を開けます。金庫に入っていた紙幣を全て鞄に入れて、500まで数えるように言ってその場を去ります。部屋から出るまでのコディの動きは、元軍人の動きです。二人は分かれて悠々と出て行きます。

アールと取引をするために競走馬のセリ市場に来たメイラー(左)アールから取引の条件を聞くメイラー(右)

 画面が変わって、車が3台連なって走ってきて、競走馬のセリ市場の駐車場で停まります。ボスのメイラーと妻が車から降り、子分たちが後に続きます。子分の一人にフォットボールの途中経過を知らせるように言い、席につきます。遠く離れた所にアールとコディがメイラーの左右に立っています。メイラーは妻に車に戻るように言って立ち上がって、手下に動かないように指示をして会場の外れまで歩き出します。アールも歩き出してメイラーと合流し、コディは遠く離れた位置から歩き出します。メイラーは妻を巻き込みたくないので、25万ドルを払うと言います。アールは100ドル以下の古い小額紙幣で用意するように言い、受け渡し場所は教会を指定します。メイラーは“もう俺に近付くな”と言いますが、アールはそれに答えずに去って行きます。

教会にメイラーの手下が入って来ます(左)火災報知機を鳴らすアール(右)n

 教会の中はホームレスらしき人が大勢いて、合唱しています。メイラーの手下が鞄を持って現れ、2階の厨房の調理台に鞄を置いて走り去ります。鞄を開けてみると中身は新聞紙でした。罠だと気が付いたアールは、火災報知機を鳴らして逃げ出します。階段を上がってくる殺し屋たちを銃で撃ち、教会の中は大勢の人間が逃げ惑う人たちで大混乱になります。二人はその人ごみに紛れて、その場から逃げ去ります。メイラーの元に部下から連絡が入り、又逃がした事で激怒して“殺せ”と命令します。

賭博場の事務室に案内するように言います(左)
金庫番に金庫を開けさせます(右)

 画面が変わって、トイレに男が入って来て手を洗います。トイレの個室からアールが出て来て、男に声を掛けます。別の個室からコディが銃を構えて出て来て、男に銃を突き付けて“鍵は”と言います。アールが男の上着を点検して出るように言います。賭博場の事務所に入り、奥の金庫室に入ります。中の3人に銃を向けて、“静かに出たい”と言って金庫を開けさせます。鞄を渡して、金を全部入れるように言います。その鞄を金庫番に持たせて、賭博場を通って出て行きます。金庫番を駐車している車に乗るように言って、シートに座ると同時に一撃加えて気絶させて、二人は車で走り去ります。メイラーは自宅で手下から報告を聞き、もう自宅に電話をしないように言います。メナーに電話を掛けて“俺の電話番号を教えたな”と言い、“この次は殺すぞ”言います。手下を総動員して、二人を探せと命令し、長くは待てないぞと言って電話を切ります。

 次回に続きます。最後までお付き合い頂きまして、有難う御座いました。

『組織』 作品データ

1973年製作 105分 アメリカ

原題:THE OUTFIT

監督:ジョン・フリン

製作:カーター・デ・ヘイヴン

原作:リチャード・スターク

脚本:リチャード・スターク

撮影:ブルース・サーティース

編集:ラルフ・E・ウィンタース

音楽:ジェリー・フォールディング

出演:ロバート・デュパル (アール・マクリン)

   カレン・ブラック (ベット・ハーロウ)

   ジョン・ドン・ベイカー (ジャック・コディ)

   ロバート・ライアン (アーサー・メイラー)

   ティモシー・ケリー (ジェイク・メナー)

   リチャード・ジャッケル (ケミー・チャーニー)

   シェリー・ノース (バックの妻)

   ビル・マッキーニー (バック・チャニー)

   ジェーン・グリア (アルマ・マクリン)

Vol.68 『組織』の続き

家の前に停めたタクシーから降りる二人の殺し屋(左)
エディに銃を向ける二人の殺し屋(右)

 オープニングはローアングルで撮った道路が映し出され、1台のタクシーが走り去ります。ガソリン・スタンドに車を停めて、スタンドの主人に道を尋ねてタクシーは走り出します。車内では後席に座った神父の服を着た男が、鞄から拳銃を出して運転手に渡します。やがて車は郊外のエディの家の前に停まり、二人は車から降りて家の横を歩いていきます。人の気配に気づいた犬が吠えだしますが、その家の主人が犬に静かにするように言います。二人の男たちは夫々銃を構えて、その主人を撃ち殺します。撃たれた男はエディ・マクリン、アール・マクリンの兄です。(殆ど台詞が無く無駄の無い演出と編集で、簡潔にテンポよく映像のみで伝えています。)

タクシーに乗って牧師が来た事を聞いたアルマ(左)
殺し屋に射殺されたエディ(右)

 ガソリン・スタンドに、アルマ・マクリンが運転するトラックが給油の為に停まります。スタンドの主人が、あんたの家に客が行ったと言います。アルマはどんな人が来たか聞くと、スタンドの主人がタクシーに牧師が乗っていたと言いました。アルマはこの二人は組織から送られた殺し屋であると気が付き、電話を借りると言って、車から降りて家に電話を掛けますが返答はありません。

お互いの近況を話すアールとベティ(左)
エディが殺された事をアールに伝えるベティ(右)

 刑務所内の作業場が映し出されます。看守がアールを探して出所を告げ、アールは私物を持って監房から出ます。着替えを終えて入所時に預けた私物を受け取り、待合室で待つ愛人のベティ・ハーロウに会います。(このシーンはバックにハーモニカの音が流れ、タイトルから続いてじゅうぎょうクレジットが表示されます。)彼女が運転する車での二人の会話でベティは独り身を通し、アールが妻子とは疎遠である事が分かります。二人はベティが予約していたモーテルに行き、部屋に入ってベティはアールの着替えをトランクから出します。しかし、急にお手を止めて思い詰めたような表情でアールの傍に行くと、アールはガウンを着た彼女の太ももを触ります。ベティが後退りをするので、アールが“どうした”と声を掛けます。ベティは直ぐエディの処に行こうと言います。アールが明日の朝に行くと言うと、彼女は困った切った表情でベッドに座り込みます。アールは彼女の近くに来て祖父の話をしていると、彼女は“許して”と言って脅迫された事とエディが殺された事を伝えます。泣きながらアールに抱き着くと、アールは彼女を突き放します。

銃を構えてアールの部屋に入る殺し屋(左)
殺し屋に銃を突き付けて殺人の依頼主を聞き出すアール(右)

 画面が変わって、車の中から一人の男がモーテルを監視しています。寝静まったのを確認して、アールが泊っている部屋に向かって行きます。ドアの前に立って胸の前で十字を切り、サイレンサー付きの銃を手にしてドアを蹴破って発砲します。ベッドに4発撃ち込んだと同時に入り口の横で待機していたアールに灰皿で殴られて、銃を奪われて椅子に座らされます。アールは銃口を殺し屋の喉元に突き付け、誰に雇われたか聞きます。殺し屋は殺されると言って白状しないので、アールは銃口を髪の生え際に向けて発砲します。弾は髪の毛を吹き飛ばします。アールの更なる質問に殺し屋は、雇主はジェイク・メナーで紹介者はジム・シンクレアだと白状します。アールは殺し屋を電話ボックスに連れて行き、メナーにアールは死んだと報告させて殺し屋を解放します。

ベティの火傷の痕を確認するアール(左)
見張り役に銃を突き付けてメナーの部屋に案内させるアール(右)

 画面が変わって車の中、ジェイク・メナーがいるロスアンゼルス.へ夜間に移動しています。ベティが脅されてモーテルを予約したと言い謝罪します。アールは何をされたか聞いたが彼女は答えないので、彼女の腕を見ると火のついた煙草を押し付けられた焼け跡が5個ついていました。夜が明けて車をホテルの前に駐車して、アールはジャック・メナーの部屋に向かいます。従業員専用のエレベーターで上の階に向かい、拳銃を手で隠し持って廊下の見張りに銃を突き付けて部屋にいる人数を白状させます、見張りと屋外の非常階段に行き、見張りの後頭部を銃座で打って気絶させます。見張りが手に持っていたサンブラスが落下するのをカメラが映します。

ボスたちの銃を向けて金を出すように指示するアール(左)
メナーの左手に狙いをつけるアール(右)

 アールはメナー達がいる部屋に急ぎ足で向かい、拳銃にサイレンサーを付けてドアをノックします。部屋の中から誰だと声がし、アールと答えるとチェーンロック付きのドアが少し開きます、アールはドアを蹴ってドアを開け、護衛を拳銃の銃座で殴り倒します。円卓を囲んで座っている7人のボスたちに財布を出すように言い、護衛にその財布とテーブルの金を集めさせてコートに包ませます。アールは“マクリン”と名乗り、“何故、俺を狙う”聞きます。メナーは兄弟とコディが組織の銀行を襲ったから、その報復で兄のエディを殺したと言います。アールは慰謝料25万ドルを組織は払えと言い、金を払うまでシマを荒らすと言ってそれは別勘定だと言います。メナーが勝手にしろと言うので、アールはいい指輪だなと言いながらメナーの背後に回ってメナーの左手の拳を撃ちます。動くと死ぬぞと言って、金を持って部屋から出て行きます。ホテルの玄関を出てベティが運転する車に乗り、北を目指して車は走り出します。

エディの店に現れた二人の殺し屋(左)    ”誰だっけ”と聞くエディ(右)

 画面が変わって、ステーション・ワゴンがエディの食堂の前に停まります。車から二人のハンターが降りて、銃を持って入って行きます。カウンター席に座るとコーヒーを注文して、店員にエディはいるかと尋ねます。店員が裏にいると言うと、その客は呼べと言います。その声を聴いていたエディが奥から出て来て、俺だと言って誰だっけと聞きます。昔の仲間の友達だと言うのでカウンターの奥に歩きながら、仲間の名前を聞くと“どうでもいい”と言います。エディは笑いながら包丁を持って食パンを持ち、パンを切りながら“そうだな”と言って“ツグミ撃ちか”と聞きます。男が“そうだ”と言うので、朝早く行かないと駄目だと言い、銃が大き過ぎると言います。鳥がバラバラになると言うと、男は“そうかい”と言って横の男に合図をします。もう一人の男は立ち上がって、入り口に置いた銃を構えます。それを見たエディは、銃の事ならそこにいる保安官に聞いてくれと言います。男は“馬券でも買いな、ついてるぜ”と言って出て行きます。保安官は“知り合いか”と聞くので、エディは“まあね”と言うと、店員は“いい連中だ”と言います。(この店員を演じているのは、エリシャ・クック・Jr.です。)

エディの葬儀(左)         アルマに24000ドルを渡すアール(右)

 俯瞰の画面に変わって、エディ・マクリンの葬儀のシーンになります。牧師が祈りを捧げる姿をカメラがズームインし、地中に下がっていく棺を見つめるアールが映されます。画面は変わって、エディの家の庭でアルマがアールに話しています。内縁の妻だから、この家はエディの子供のものになると彼女が語ります。アールは彼女に24,000ドルを渡しますが、彼女は受け取りません。エディは引退していたのに、弟の頼みで銀行強盗を手伝った結果殺されたと言います。そしてアールに足を洗うように言いますが、アールはエディの仇を取ると言います。彼女はお金でエディは戻らないと言いますが、アールは“落とし前”をつけると言って帰ります。

ボスのアーサー・メイラーに”面倒が起きた”と言うメナー(左)
エディの敵討ちの助っ人をコディに頼むアール(右)

 画面が変わって、アーサー・メイラーの邸宅の前に車が停まります。邸宅の敷地内のテニス・コートで、メイラーの妻のリタがコーチによるテニス・レッスンを受けています。その光景を椅子に座って眺めているメイラーの元に、ジェイク・メナーが現われて“ボス、面倒が起きました”と言います。メイラーは、それはお前の問題だと言って一蹴します。一方、アールはベティを連れてコディの店に行きます。裏口のドアをノックすると、ドアが少し開いて黒人が”閉店だ“と言います。アールが”“コディは”と言い、“マクリンが来たと言え”と言うと黒人の男はドアを開けます。コディは留守で、マッジが奥から出て来て仲間の近況を話します。やがてコディが現われて近況を話し、ベティを相棒として紹介します。二人でカウンター席に並んで座って、ビールを飲みながら兄のエディが死んだ事を伝えます。コディが俺の処にも来たが、どうゆう筋かとアールに聞きます。組織の銀行だった、兄貴の仇を討つから手伝えと持ち掛けます。コディは快諾しますが、女は置いて行けと言います。アールがベティは一緒だから、他の奴に助太刀を頼むと言います。それを聞いてコディは、渋々助太刀を引き受けます。

武器商人の銃からコディはコルト357マグナムを選びます(左)
アールはコルト45オートを選びます(右)

 二人が郊外の道路を走って行くと、アタッシュケースを持った年配の男の前で車に停めます。ここ年配の男は武器商人で車に乗せ、“マクリンだ”と言うと“信用するぜ”と言葉を返します。アールは銃が二挺必要だと言って、銃を見せて貰います。コディはリボルバーのコルト357マグナム、アールはコルト45オートを買うと、武器商人は半額で買い戻すと言います。アールは弾薬を100発ずつ欲しいと言うと、武器商人は戦争でもするのかと尋ねます。コディが“そうだよ”と答えます。

 次回に続きます。最後までお付き合い頂きまして、有難う御座いました。

『組織』 作品データ

1973年製作 105分 アメリカ

原題:THE OUTFIT

監督:ジョン・フリン

製作:カーター・デ・ヘイヴン

原作:リチャード・スターク

脚本:リチャード・スターク

撮影:ブルース・サーティース

編集:ラルフ・E・ウィンタース

音楽:ジェリー:フォールディング

出演:ロバート・デュパル (アール・マクリン)

   カレン・ブラック (ベット・ハーロウ)

   ジョン・ドン・ベイカー (ジャック・コディ)

   ロバート・ライアン (アーサー・メイラー)

   ティモシー・ケリー (ジェイク・メナー)

   リチャード・ジャッケル (ケミー・チャーニー)

   シェリー・ノース (バックの妻)

   ビル・マッキーニー (バック・チャーニー)

   ジェーン・グリア (アルマ・マクリン)